
9月も終わりに近づき、少し秋らしくなってきましたね。2学期は園や学校も行事の多い時期です。そんな慌ただしい毎日の中で、虫をじっと観察したり、絵を描いたり、料理のお手伝いをしたがったり、お子さんが夢中になっていることはありませんか。
子どもが何かに夢中になっている姿を見ると、「将来、何かの役に立つのかな」と考えることがあるかもしれません。でも、「好き」がどんな未来につながるかは、すぐには分かりません。
虫が好きな子は、何度も観察するうちに小さな違いに気づくかもしれません。お店屋さんごっこが好きな子は、「どうぞ」「ありがとう」と言葉を交わす楽しさを感じているかもしれません。絵を描くことが好きな子は、自分の思いを表す方法を見つけているのかもしれません。
大人が思い描く職業に結びつけなくても、子どもの「好き」の中には、その子らしい興味や力の芽が見え隠れしています。
私が大切にしたいのは、まず「好きなんだね」「どんなところが面白いの?」と、子どもの気持ちに耳を傾けることです。話を聞いてもらえると、子どもは自分の感じたことを言葉にし、またやってみようという気持ちを育んでいきます。
もちろん、好きなことは成長とともに変わっていきます。昨日まで夢中だったことに関心を示さなくなる日もあります。それでも、夢中になって試したり、うまくいかずに工夫したりした経験は、その子の中に残っていくでしょう。
子どものキャリア形成は、将来の仕事を早く決めることだけではありません。「自分は何が好きだろう」「何をしていると楽しいだろう」と、自分を知ることも大切な一歩です。
日々の忙しい毎日の中で、ほんの少し手を止めて、お子さんの「好き」を一緒に楽しんでみませんか。その時間が、子どもが自分らしい未来を選んでいくための土台になっていくと思います。
